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健康コラム

2014年11月20日

健康プラザパル ~茅場町研究室より~

治療から予防の時代に向けて


―いよいよ食品の機能性表示について規制緩和が始まる!?―


 

平均寿命の推移と将来推計

 日本は世界一の長寿国です。また、日本は世界一の高齢社会でもあります。総務省の発表によれば、2013年10月時点で65歳以上の人口比率は25%を超え、日本は超高齢社会になりました。2005年に同比率が20%を超えてからわずか8年、高齢化は加速しています。65歳以上の人口比率が7%を超えると高齢化社会と言われ、同14%以上で高齢社会、21%を超えると超高齢社会と言われます。

 フランスは高齢化社会(同7%以上)から高齢社会(同14%以上)になるまで110年以上の時間を要したのに対し、日本は25年で高齢社会、そして今では超高齢社会になっているのです。因みに65歳以上の人口比率が21%を超える超高齢社会は、世界では日本が初めてのことだそうです。
 これは喜ばしいことであり、素敵なことだと思います。一方、視点を変えて見ると、違った側面が浮き彫りになりつつあります。

 日本は世界一の長寿国である一方、寝たきりと言われる人数が増加しています。先程の総務省発表による2013年時点の65歳以上の人口が3189万人に対し、厚生労働省推計による、寝たきりや介護が必要とされる人数は390万人とされています。この推計は2010年時点のものですので、2013年時点では400万人を超えているのではないでしょうか?
 はっきりとした統計はありませんが、ネットなどでいろいろと調べてみると、これほど、寝たきりや介護が必要な人の比率が高い国は見当たらないようです。せっかくの長寿でも、寝たきりや病気を患っていては人生楽しくありません。

次に医療費の問題について見てみましょう。日本の国民医療負担はもうすぐ40兆円を超えると言われており、毎年1兆円ずつ増加しています。
 超高齢社会の日本では、この数値はこれからも増加するものと考えられており、年金問題に加え、医療費増大が国の課題になるでしょう。このような様々な課題が絡みあって、安倍首相は健康長寿大国を目指しているのではないでしょうか?
 昨年6月、健康食品の機能性表示を規制緩和すると閣議決定した後、消費者庁では、この問題を議論してきました。最後の検討会が終了し、今年度中に制度をまとめて導入する方針で、これは「治療から予防の時代へ」の第一歩だと私たちは考えます。

 さらに今年の6月24日に首相官邸が発表した「日本再興戦略の改訂について(素案)」には、「個人のヘルスケアポイント付与」などが提案されています。これは健康増進・予防へのインセンティブを高めることで、国民の健康意識を高め、公的負担を低減させることが目的と思われます。
 歯医者さんの分野では、治療に加え、予防という考えは浸透しているように思えますが、カラダ全体の健康の分野では日本は遅れているように思います。ちなみにアメリカやドイツ、イギリスでは、この考え方は日本より進んでいます。

薬

 アメリカでは、医療費の増加の問題から、原因を調べるため栄養問題の調査を実施。その後、1994年に栄養補助食品健康・教育法が制定され、現在、消費者庁が検討しているサプリメントの表示に関する規制を緩和。今では、ドクターズサプリメントという考え方が浸透しています。
 日本は明治時代にドイツから医学を学びました。そのドイツの医療機関では、簡単に抗生物質を処方したりしません。また、栄養状態を調べ、医師がその人に合ったサプリメントを処方することもあります。

 イギリスでは、国をあげて生活習慣病対策について講じています。イギリスの対策は、患者の健康を維持管理することに対してポイントを付け、例えば、患者の高血圧の改善に対しポイントを付与し、医師の予防対策を推進しているのです。今回の首相官邸の発表にある個人のヘルスケアポイント付与は、イギリスの制度を参考にしたのでしょう。イギリスでは食品メーカーや外食産業などの企業も政府の方針と一体となり、生活習慣病の対策に協力しています。親から生まれた子供は、ココロもカラダも成長していきます。そしてカラダをつくりあげるものは、口から摂取した食べものなのです。

 生物は生きるために食べるのです。そして、食べるから生きられるのです。ひょっとして食べるために生きているのかも知れませんが。健康維持・予防のためには、副作用のあるクスリではダメなのかもしれません。食生活を改善し、不足している栄養分をどのように補充し、健康を維持していくかが大事なのです。何故でしょう?欧米では日本食が注目され、ベジタリアンも増加しています。一方、日本では食事の欧米化が進んできました。

 最後に、日本では認知症の増加が問題になっています。一方、イギリスでは生活習慣病対策以降、認知症の数が減少していると昨年報告されています。ここに予防への回答があるのかもしれません。病気にならないカラダ作り、これは自分にとっても国にとっても大変良いことなのです。

 いよいよ来年4月から食品の機能性表示についての規制緩和が始まる予定です。
 健康プラザパルでは、より良いものを分かりやすく紹介できるよう、現在準備を進めています。
 次回号から、このコラムを含め、みなさまの健康にとって、良い情報を発信していきます。

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