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健康コラム

2014年7月18日

健康プラザパル ~茅場町研究室より~

免疫不足の時代に向けて 前編


糖尿病、アレルギー、がん、経済成長とともに増え続けている理由は、免疫機能にあり?


太古の自然

 戦前には見られなかった様々な現代病の発生、それは経済の進化と共に深刻化していきます。
 生命の進化は30億年以上になりますが、その原生時代からの進化過程において生物は自らを外敵から守るために「免疫」という優れた機能を手に入れて危機を乗り越えてきました。免疫とは白血球に代表される免疫細胞がその中心的役割を担いますが、免疫の仕組みを理解し正確に説明することは非常に難しく、現代においても解明されていないことが多いのは、その長い歴史から見ても当然です。

 ヒトの進化には色々な説がありますが、最初の人類は200万年位前という途方もない昔に進化を始めたと言われ、今日に至ります。そしてその長い間の99%以上は、ヒトは病原菌が多く存在する自然の中で共存していたわけです。


都会の街並み

 しかしながら日本においてこの100年、特に直近の50年位は先進国を追い求め、劇的に生活環境が変化しました。極度の清潔志向や空調機による快適空間、難易度の高い仕事などによるストレス、食品添加物や農薬、PM2.5などの様々な公害、医療依存・・等々、本来ヒトが生活してきた「自然」環境とは全く異なるものです。ヒトの長い歴史からみて、自然とは程遠い人工的環境での生活は、ヒト(の欲望?)が望んだ理想的な快適環境かもしれませんが、それはヒトの体の基本機能にとっては機能不全に導くような好ましくない環境になってしまったようです。

 ヒトは本来、ウイルスや病原菌という外敵と共に、自然環境でも生活できるよう、人体を守るために免疫機能が意識して活躍してきました。しかし、現代の恵まれた環境は、その免疫機能に頼らない人工環境を作ってしまいました。それが、意識しない間にヒトの様々な機能を狂わせ、結果的に様々な病気の発生につながったと考えられます。
 産まれたときから清潔な環境で育てられた子供達は、免疫機能を鍛える環境を失い免疫が弱体化したり、免疫異常になったりしたと考えられます。
 その影響により、アレルギーやうつ、糖尿病、癌、心臓病、アルツハイマー等、数々の難病が増えているという可能性が指摘されています。これらの病気は、戦後より経済成長とともに悪化していることは事実です。欧米から始まったこの流れは、日本に、そして今では中国などにも広がり、世界的に大きな問題になりつつあります。


薬

 病気と薬、誰もが認める組み合わせですが、人工的な薬と、体がそもそも持つ免疫機能のことを少し考えましょう。
 薬は病気にすぐに効き、またデータもあるため心理的に安心であり、病気を怖がる人は薬依存になることも多いと言われます。
 薬は病気になってから使うものですが、その副作用は一般的には十分に理解されていないのが現状であると言われています。
 医学は免疫という複雑な機能を少しずつ解明できるようになりましたが、同時に薬の副作用も問題視されるようになってきました。薬の乱用は免疫機能を低下させる可能性があることが指摘されています。

 薬が体内に入ると、ヒトの体内機能はその薬の分解のために体内にある酵素を大量に使います。それにより酵素は不足し、本来ヒトが使うべき酵素が減ることになります。酵素不足により代謝が悪くなり、体温が低下し、その結果として低体温では十分に機能できない免疫機能に大きな悪影響を及ぼすのです。免疫機能の異常が、先ほどの様々な現代病に多大な影響を及ぼしている可能性も指摘されています。

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